メタボリックシンドローム

「メタボリックシンドローム(メタボ)」は、2006年「現代用語の基礎知識」が選ぶ流行語大賞にも選ばれるなど、その言葉は社会に浸透し、メタボ対策は今や社会現象に発展しています。メタボリックシンドロームは、なぜこれほど話題になり、懸念されるようになったのでしょうか。その理由は、メタボリックシンドロームの診断基準に該当すると、健康な人に比べて、心疾患や脳血管疾患の発症リスクが36倍にも跳ね上がることにあります。

メタボリックシンドロームの診断基準

1) 必須条件として内臓脂肪型肥満であるということが挙げられます。つまり、ウエスト(へそ周囲)径が男性で85cm、女性で90cm以上であること。厳密に言えば、おへそ周りの腹部断面での内臓脂肪面積が100cm以上であることが条件なのですが、内臓脂肪面積をCTなので直接測定することは健康診断や日常の場では簡単ではないため、ウエストの測定により代用することとなっています。

2) 第一の条件に加えて、以下の3つの項目のうち2つ以上に該当する方をメタボリックシンドロームと診断します。

A: 脂質異常症   中性脂肪150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満のいずれか、または両方である。
B: 血圧異常(高血圧)   収縮期血圧130mmHg以上、拡張期血圧85mmHg以上のいずれか、または両方である。
C: 耐糖能異常(糖尿病)   空腹時血糖が110mg/dl以上である。


手足はほっそりとしているのにおなかだけがポッコリと出ている人で、血圧や血糖、中性脂肪が高めの人は、メタボリックシンドロームに該当するということになります。診断基準の項目の一つ一つは薬物治療に該当するほど、重大なものではないかもしれせん。しかしながら、この「少しくらい」と思われる項目がいくつも組合わさってしまう事により、心疾患や脳血管疾患を発症リスクが何倍も跳ね上がってしまうという事実が存在します。このことは、日々の食生活や運動がいかに重要であるかを示しています。

(文責 柴田玲)

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