高血圧症

高血圧とは

高血圧とは、その名前の通り「血圧が高い状態が持続すること」です。具体的な数値はこれまでに行われてきた疫学研究、臨床研究をもとにして国内外の様々な学会、機関が定義しています。日本高血圧学会が2009年に発表したガイドラインでは、診察室での測定で収縮期血圧140mmHg以上、もしくは拡張期血圧90mmHg以上を高血圧としています(家庭血圧では135/85以上)。さらに収縮期血圧130-139mmHgもしくは拡張期血圧85-89mmHgを正常高値血圧としています。

高血圧に特異的な自覚症状はありません。ほとんどの場合、長期間無症状で経過します。このため、日本の高血圧患者はおよそ4000万人にのぼると推測されていますが、特に若年者では治療を受けずに放置している方が80〜90%に及ぶと考えられています。また、高血圧者のうち約半数が不十分な管理のままといわれています。高血圧患者数は今後日本の高齢化に伴い増加すると予想されており、このような現状は憂慮されています。高血圧の持続は動脈硬化の促進につながり、最終的には「脳血管疾患」、「心臓疾患」、「腎臓疾患」、「血管疾患」といった生活・生命を脅かす合併症を生じます。

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診断

高血圧と診断するには正しい血圧測定が必要です。日本高血圧学会のガイドラインでも装置や方法に関していろいろな条件が指定されています。診察室では、座位で1-2分安静にしたのちに医師が血圧を測定します。健康診断時や診察室内でのみ緊張して血圧が上昇してしまう方(白衣高血圧)、また逆に診察室以外の日常生活時にむしろ血圧が上昇している方(仮面高血圧)の場合、家庭血圧の測定が役立ちます。

ご家庭で血圧を測定される際には座って1〜2分間安静にしていただいた後に測定してください。測定時間は朝と晩でまず測定してみてください。朝は、起床後1時間以内で排尿後、朝食前に、晩は就寝前に測定するのがよいとされています。また、厚手のシャツや上着の上から血圧計を巻かないこと、シャツをたくしあげて腕を圧迫しないことにも気を付けてください。家庭血圧の場合は135/85mmHg以上を高血圧と判定します。場合により24時間血圧測定検査(ABPM)を施行することもあります。

高血圧で医療機関を受診した場合には血圧の測定に加えて、他の動脈硬化のリスクの評価や現時点での臓器の障害を調べるために血液検査や検尿、脳、心臓などの検査を行います。

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治療

降圧治療は、第一段階として生活習慣の修正を行います。具体的には食塩摂取量の制限、減量、運動療法、アルコール摂取量の制限、果物や野菜の摂取の促進、飽和脂肪酸や総脂肪摂取の制限、禁煙などが挙げられます。これらの生活習慣の修正は高血圧予防のためにもなりますので、140/90mmHg以上の血圧でない方も積極的にご自分の生活習慣を見直してみてください。具体的な目安としては、食塩摂取量は1日6g未満(日本人にとっては大変厳しい目標ですが)、減量は体格指数(体重[kg]÷身長[m]2)が25未満、運動は毎日、中等度の有酸素運動(ウォーキング程度)を1日合計30分、アルコールはビール中瓶1日1本以下、野菜や魚を積極的に食べること、となります。

生活習慣の改善でも十分な効果が得られない場合には第2段階として降圧薬治療が行われます。降圧薬の開始時期や薬剤の種類は血圧の値、他の動脈硬化の危険因子の合併の有無、その時点で存在している臓器の障害で患者さんによって異なります。ご自身の治療方針に関しては医師にご相談ください。また、家庭での血圧測定は高血圧の診断だけではなく降圧薬の効果判定の参考にもなりますので治療開始後も継続してください。

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